東京都監察医務院訪問記 ―院長福永龍繁さんに伺う―

日本では外因死を含む異状死の死因を明らかにする監察医制度は、限られた発達しかみなかった。急激に社会が変化する今、気がつかないうちに、見えにくい、新しい死因も生まれている。死因を知ることは、安全な社会づくりにつながっている。福永さんに、監察医制度が果たしてきた役割について、お話を伺った。

トラウマを負ったコミュティーにアートができること

 差別や偏見は人を社会から排除する。社会からの排除は、精神疾患をひき起こし、自死に結びつく可能性がある。外因死の予防には、社会が多様性を尊重することが求められる。
 2017年12月2日から17日までミューザ川崎シンフォニーホールで「アートとトークによる多様性尊重の社会づくり展」が開催された。オーストラリア・メルボルンからは精神科医のオイゲン・コウ氏が来日。2002年から13年まで館長を務めたダックス・センターにおける活動、トラウマを負ったアボリジのニコミュニティをアートによってどのように修復していくかといったお話を伺った。
 インタビューと講演録(抜粋)により、氏の言葉を紹介する。

宗教的な視点から見た内因死と外因死

「自死・自殺に向き合う僧侶の会」に参加する僧侶小川有閑さんには、外因死の一つである自死について、宗教者としてどのように捉えるのか、お話を聞いた。聞き手は川崎市精神保健福祉センター 所長で一般社団法人全国精神保健福祉連絡協議会会長である竹島正さん。